in the flight




今日は珍しく先輩が僕の家に遊びに来ている

なんでも明日から任務を里を離れるというから、しばらく会えないのなら
隙あらば襲ってやろうかと、お茶を飲みながら考えているのに。


「かゆい。ねぇテンゾウ、痒いんだけど!」


先輩が体をぼりぼりと掻きむしるせいで、雰囲気もぶち壊しだ。
なんでもどこかでダニに噛まれたらしくそれがたまらなくかゆいのだと言う。
「たく…、仕方ないですね。塗り薬探しますからあんまり掻きむしらないで下さい」
僕は大きくため息をついて立ち上がる。せっかくの二人の時間なのになんてムードのない人なんだ。

僕は棚から薬箱を降ろして、中から塗り薬を取り出す。
あれ、ちょっとまって。先輩がぼりぼり掻いてるのって体中だ。
背中だって噛まれているみたいだし・・・これってチャンスなのでは。

僕は塗り薬を手に先輩に近づく。襲おうとしてるだなんて怪しまれないよう、さり気なく。
「先輩、噛まれた所見せて下さい。僕が塗ってあげますよ」
さっと隣に座って、体を先輩の方に向けた。
「・・・なんか企んでるでしょ」
そう言って、疑うような目をして僕を見た。自然だったと思うんだけど気づかれてしまった様子。
気づかれているんなら仕方ない。
「何言ってるんですか、そんな訳ないでしょう。ほら、早く脱いで下さい」
そう言って僕は先輩のアンダーの裾をぐいっと引っ張った。
「ちょ・・・バカ!薬塗るだけなら脱がなくてもいいでしょ。やめろって」
先輩が僕の手を掴んで抵抗する。
「かゆいんでしょう?僕が、見てあげますから」
「いい!自分でやる!」


そして僕は、必死で抵抗する先輩を押さえ込み、アンダーを脱がす事に成功した。
白くてきれいな体にプツプツと赤い虫さされ。
「もう、先輩も素直じゃないんですから」
「・・・テンゾウのバカ!いいから早く塗って」
頬をほんの少し膨らませて、ぷいっとそっぽを向く。その頬は、ほんの少しピンク色で
今から僕がしようとしてる事を十分わかっているって事が分かる。
「ちゃんと気持ちよくしてあげますから」
そう言って僕は顔を先輩の首筋に移動させて舌を這わした。
「んっ・・・あ・・・やだ」
先輩が僕の肩を掴んで押してくるけど本気の力なんかじゃなくて。
熱い息が、嫌じゃないって言ってる。

首筋にある虫さされの痕に唇を当てて思い切り吸うと、赤い痕が残った。


「先輩、あとどこ噛まれたんですか」
僕がそう聞くと、もう抵抗する気なんてとうに無くした先輩が、虚ろな目で僕を見ている。
「ここ・・・」
先輩が僕の手を掴んで内股に導いていく。すべすべの腿をゆっくりと撫でまわす。
もう先輩のものは硬くなっていて、じゅるじゅるの汁を垂らしてる。
「こんな所まで噛まれたんですか。先輩、僕以外にこんな所噛み付かせたら駄目だって言ったでしょう」
そう言って体を移動させて、先輩の足をぐっと開いて腿に大きく噛み付いた。
舌を這わせると、体を仰け反らせてため息を漏らす。
「・・・虫に噛まれたぐらいで・・・あっ・・・やっ」

先輩のモノがもうひくひくと動いて、早く触れてほしそうにしていて それがかわいいから、僕はもっと焦らしたくなった。

「これでもうかゆくないですね。終わりです」
僕は先輩の股の間から顔を出して、意地悪な事を言った。愉しくて顔の表情が緩む。
「やっ・・・嫌だ・・・やめないでよ」
先輩がすがるような目をして僕に言った。もちろんやめる訳ないんだけど、
えろい事を言わせたくてわざと意地悪をした。
「じゃあ、どうして欲しいんですか?」
僕の顔の目の前で、とろとろと先輩のモノから先走りが溢れ出している。
それを舌先でつつくと、声を上げて体を仰け反らせた。
「ん・・・あ・・・。テンゾウの、欲しい」
乱れた呼吸で僕を見る先輩は、焦らされている事が恥ずかしそうな表情で
そう言ってから僕から目をそらした。
「もう欲しいんですか?」
いつもなら先にしゃぶってって言うのに。
僕は先輩のとろとろの先走りを指にたっぷりとつけて、僕に突っ込まれるのを待っている
かわいい穴に指を挿しこんだ。
「ふっ…あぁ…」
ついでに先輩の硬いモノを口に含んで、フェラチオをしてあげると
それはもうエロい顔で喘ぐ。
「あっ…あ…早く、挿れて」
体をよじらせながら、おねだりをする。僕はその様子にたまらなくなって
僕は指を抜き、服を脱いだ。
僕のももう、先輩がエロいせいで硬くなってて、先走りでとろけていた。
まだ十分に慣らしきっていないその穴に挿し込む。思ったよりもきつかったけど
無理に押し進める。
「っ…!」

先輩がすこしだけ顔をしかめる。きつくて痛いんだろう。
でもすぐに挿れてって言ったのは先輩だから、悪いけど待てない。
「…すぐによくなりますから」
そう言って、僕の唾液でヌメヌメとしているモノを手で扱いてあげながら腰を動かした。
「あっ…あ…っ…っ」
きつかったそこがちょうどよく広がってきて、僕を包み込む。
「っ…先輩の中、すごく気持ちいい」
「テンゾ…、そんなっにした、ら、出るっ…」
そう言って、僕の手を掴んでやめさせようとする。
「いいですよ。それに僕ももう、出そうです…」
僕は扱いてるスピードを早めながら、激しく腰を打ち込んだ。もう我慢できなくて、
目を瞑りながらかわいい声をあげ続けている先輩を抱きしめてキスをすると、先輩が僕にぎゅっとしがみついた。
「先輩…っ、出る…!っ…」
「あぁっ!…あ、あ…」
二人同時に達して、荒い息をはきながら抱き合う。そしてもう一度、唇を寄せ合ってキスをした。好きで、好きで、仕方ない。

先輩の体をきれいにした僕は、その体に残る虫さされの痕をもう一度確認する。
「先輩、まだかゆいですか?」
「…あ〜、おさまったかも」
「よかったですね」僕のおかげだ。
「…っって、よくない!こんなに痕つけてくれちゃって」
先輩の体には、虫さされの痕が僕のつけた痕に変わっていた。
「困る!誰かに見られたらどうすんのよ」
むっとした様子の先輩が、僕の脇腹をぎゅっとひねった。痛い。
「いいじゃないですか。首はいつも隠れてるんだし…それとも誰かに見られて困る事でもあるんですか?」
僕は脇腹をひねられた仕返しに、そのむっすり顔の頬をつねった。
「痛…!…明日から任務で里を離れるって知ってるでしょ!風呂だって入るんだから」
先輩がまた仕返しに僕の頬をつねる。
「風呂?!何言ってんですか。一人で入ってください!先輩の裸を誰かに見せるなんて…って先輩、痛いですよ」
僕は憎まれ口を叩き続けるその唇を塞いだ。嫌がられるかと思ったら、僕の頬をつねっていた手がゆっくりと離れて
僕の背中にぎゅっと抱きついてきた。
「…ね、しばらく会えないから今日は朝まで一緒にいてくれる?」
急に、甘えるような声で、照れたような声で言った。
「言われなくったって、一緒にいますよ」
そう言って、また甘いキスを交わした。

虫さされなんて色気が無いなんて思っていたけど、
この白い肌にぷくりと膨らんだ赤い痕って結構そそるなと考えを改めて、
その後も何度も唇を落とした。