「ん・・・っ、しつこい・・・ッ!」
ドクドクと強く脈を打ちはち切れそうな程に膨れあがった先輩のモノを焦らすように舐めていると、
堪らないといった表情で先輩に非難された。
「昨日は久しぶりでゆっくり出来なかったので」
「そんなのいいから・・・ッ、早く」
先輩の手首を縛っている縄がギシギシと音を立てている。
きっと僕の行為がもどかしいんだろう、だけど先輩は縄を解こうとはしない。
わざと解かずに、この状況を楽しんでいるのか。
そう思ったら僕の理性なんて、すぐに吹き飛んでしまった。
目の前のモノを口内に含み音を立てながら上下に頭を動かし、
唇できつく扱くと先輩の体がぐっと強張った。
溜め息の合間に甘い声が微かに漏れ始める。
先輩のそこは僕の唾液と先走りでズルズルになり、後ろの窄まりにまで滴り落ちていた。
理性が飛んだと言っても何もしないまま挿れたりはしない。
過去にそれをして先輩にこっぴどく怒られてしまった事があるからだ。
もうベトベトになった後穴に指をさし込むと、すんなり奥まで飲み込まれていった。
昨晩、散々繋がったおかげだろう。驚くほど熱い肉壁が僕の指を圧迫してくる。
「あ・・・っ」
「もう挿れてもいいですか・・・?」
差し込んだ指で中を掻き回しながら聞くと、うっすらと瞼を開いて頷いた。
先輩の体が小刻みに震えている、絶頂が近いのだろう。
「早・・・く」
誘うような甘い目と掠れた声で言われ僕は性急にいきり立った自身を晒し、
先輩の片方の足を持ち上げて秘部にあてがい先端だけを引っ掛けるように押し込む。
「ふ・・・っ」
咥え込んだ入り口が催促するように締め付けてくる。
それに耐えきれず一気に奥まで腰を進め貫けば先輩の体が弾み、白濁の液が飛び散った。
「あっ、あ・・・ッ」
「先輩・・・」
力が抜けきった先輩の体を抱え、ねっとりと絡みついてくる内壁を抉るように出し入れを繰り返す。
その度に先輩の体が揺れ、白い手首に緩く結ばれた縄が赤い痣を付けていく。
透き通ったその肌に傷がついていく様は見ているだけで興奮させられてしまう。
それと同時に先輩が拒まなかったとはいえ罪悪感を感じてしまい、体を繋げながら僕はその縄を解いた。
行き場を求めるように縄に食い込ませていた手首が迷わず僕の首に回される。
いつもと同じように。
だけど僕はその事がとても嬉しく思えて、上から覆い被さるように先輩を抱きしめた。
耳元で聞こえてくる先輩の声が、段々と切ないものに変わっていく。
僕も同じように高みに登り詰めていた。
「先輩、もう限界です」
「あ・・・?!や、あ・・・ッ」
大きく腰を動かし強く何度か打ち付けると頭の中が真っ白になり慌てて引き抜いた。
さすがに任務の前に中出しはできない。
ほんのり紅潮した太股に精液を吐き出したのと同時に先輩も達した。
*
鬱血した手首に唇を重ねて、ごめんなさいと呟くと先輩は苦笑いをした。
「自分でやったんでしょ。・・・ま、俺も自業自得だからね」
「絶対に怒られると思ってました」
「最初で最後だからね、こーいうの。こんなの他の奴に見られたら何言われるか分かんない」
「今日は僕のアンダー着て出てください。袖が長い分、隠れるでしょう」
どうしようと溜め息を吐いた先輩にそう言えば、お前のを着てるってバレるのも嫌だとかなんとか。
でも先輩だって、ちょっとは楽しんでたくせに。
・・・なんて思っても口には出せないけれど。
まだブツブツ言ってる先輩に自分のアンダーを着させながら、
先輩は僕が思っている以上に僕の事を好きでいてくれてるのかもしれないなんて
うぬぼれた事を思ったりした。