in the flight





あめ玉 1 8














「・・・っ、テンゾウ」

髪にずっと潜り込んだままだった先輩の手が、ぎゅっと僕の頭を掴む。
口に含んだままだったものを手の平に零してから顔を上げれば、
服は捲れ上がったままで頬を紅潮させ、それを見られるのが恥ずかしいのか
僕と目が合えばふいと顔を背けた。そんな仕草がめちゃくちゃかわいい。

「なんですか?」

まだ乱れたままの息を吐きながら、ちらりと僕の顔を伺うように見る。

「俺ばっか・・・してもらってるの、悪い」
「・・・先輩」

っていうか、こんなにかわいい仕草で、熱っぽい目で、そんな事を言われたら堪らなくなる。

「先輩は何もしなくていいです。今日は僕の好きなようにさせて下さい」
「好きなようにって・・・っあ・・・?!」

先輩の精液を指に絡め秘部に塗り付ければ
ぎゅっと入り口が縮んだのと同時に驚いたような顔をして、体を震わせた。
最初だからゆっくり時間をかけてと思っていたけど、やっぱり無理。
こんなにもいちいち可愛過ぎる反応をされたら理性なんて保っていられない。
指先を滑らせ馴染ませるように塗り込めば、そこはヒクヒクと収縮する。

「んっ・・・ぁ・・・」
「先輩、かわいいです」

灯りがあれば、もっとよく見れるのに。

「かわいくなんか、ないって・・・っ」

そう言って、先輩は腕で顔を覆ってしまう。そんな仕草もやっぱりかわいくて。

「もっと顔、見せてください」
「恥ずかしいこと言うな・・・っ、は・・・あぁっ・・・っ」

なぞっていた指を埋め込めば、すぐにぎゅうっと締め付けられた。
中を解すように何度も抜き差しを繰り返せば、強張っていた先輩の体から力が抜けていく。
柔らかくなってきた所で指をもう一本増やし、
肉壁を傷付けないようにゆっくり擦っている内にしこりのような部分を見つけた。

「やっ・・・そこ、触わるなって・・・っ!」
「ここですか?」

過敏に反応したその部分を何度も擦れば、体を小さく震わせて
逃げ出すようにもぞもぞと腰を動かした。

「ちょっ・・・ほんとに、だめだって・・・っ」
「ここが気持ちいいんですね?」

逃げ出したくなる位に気持ちいい・・・っていう感覚が僕には想像も付かないけれど、
こんなに乱れた先輩をもっと見ていたいし、気持ちよくさせてあげたいから。

「ぁっ、ぁ・・・も、あ・・・っ!」

気付けばもうはち切れそうな位に大きくなっていた先輩のを握り動かせばすぐに、
ドクンと弾けるように体を大きく震わせて達した。

先輩の体に飛び散った精液を拭い、自分のものに塗り付ける。
もうさすがの僕だって限界かも。

「・・・痛かったらすみません」
「ん・・・」

まだぼんやりしている先輩の足を持ち上げて肩に乗せ、
秘部に先端を当てがい、上から体重をかけるように一気に押し込んだ。

「やっ・・・ぁ、あぁ・・・っ」

先輩の中は目眩がするほど熱かった。
入り口の肉壁が、ぎゅうぎゅうと僕を締め付けている。

「先輩・・・痛くないですか?」
「いいから」
「・・・?」
「・・・お前の好きなようにするんでしょ?」

煽っているかのような潤んだ目で言われたら、頭が真っ白になった。
足を肩にかけたまま、先輩の体を折り畳むように上から先輩を抱きしめたら繋がりが深くなった。

「・・・テンゾウの、熱い」
「先輩の中もすごく熱いです。・・・溶けそうですよ」

理性を無くした僕は何度も腰を打ち付けて、何度も先輩の顔中にキスをして。

「あぁっ・・・はっ、ぁ・・・ぁ、テンゾ・・・もっと」

かわいい声と言葉で僕を煽り続けた先輩が意識を失ってしまうまで、繰り返し求め続けた。


          *



汗や体液でぐちゃぐちゃになった体とシーツを整え、
静かに寝息を立てている先輩の隣に潜り込んだ。
そっと抱きしめた体は温かくて、その首元に顔を埋めれば先輩の匂いがして
愛おしい気持ちが溢れすぎて胸が痛くなった。








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